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2012/11/29

2012年度版イタリア全国「生活の質」調査結果が発表、ミラノのランキングは・・・?


「経済水準は最高、でも人々はあまり幸せでない。効率的で近代的、でも治安はサイアク」・・・これが「生活の質」に関する最新調査の結果、ミラノに下された評価を地元新聞がヒトコトでまとめた見出しです。

毎年、イタリア版日経新聞(=経済専門日刊紙)「Sole24ore」が今の時期に発表するこの調査。大きく分けて以下6つの項目に関して様々な統計データを掛け合わせ、イタリア全107県の順位を決めています。

(1)経済水準 (2)環境、健康 (3)ビジネス、仕事 (4)治安 (5)人口 (6)余暇

でまず「総合点」から見ると、ミラノ県の評価は全107県中17位。まーこんなモンかな、って感じ?でも一応、イタリアで「大都市圏」といわれる中ではこれでもトップなんだそうです。(よーするに上位県はほとんどが地方都市)

実際の調査結果では上記6項目を更に細かい指標に分けて採点してるのですが、全部あげていくとキリがないので(そこまで興味のあるヒトもいないと思うので^^)、個人的に面白いナと思ったモノを以下、抜き出してみました。

【ミラノの良かった点】
・経済力(「一人当りGDP」「平均貯蓄額」「平均年金受給額」すべて堂々の1位!)
・近代性(「高速通信網整備率」「医療サービス充実度」など)

経済力の部分はマア大方の予想通り、って感じですね。ただし、生活水準が高い分、当然?物価(とりわけ不動産価格)も全国ダントツの高さなんですが・・・

【ミラノのダメダメな点】
・「人口密度」(106位=ビリのナポリに次いで「混み合って」いる)
・「大卒者数」(97位=若者が勉強したがらない)
・「離婚件数」(95位=崩壊家庭多数)
・余暇事情(「書店数」「劇・音楽公演件数」「飲食店密度」「観光」など低評価多数)
・治安 (「自動車盗難」「ひったくり、強盗」、後者は107県中105位!=「あの」ナポリより危険、って…)

まー「ダメな点」の方もウスウスわかってはいましたが、とりわけ「治安」については、ここまで悪い数字を突きつけられるとさすがにちょっとショックでした・・・

あ、最後に、本調査の総合評価ベスト3&ワースト3は以下の通りです。案の定?ここでもイタリア特有の「南北格差」がミゴトなまでに出ちゃうという結果で。↓

【ベスト3=最も生活しやすい県】
1位:ボローニャ 2位:シエナ 3位:トレント(=すべて中北部)

【ワースト3=最も生活しにくい県】
107位:ターラント 106位:ブリンディジ 105位:カルタニセッタ (=すべて最南部)

以上、2012年度版・イタリア全国「生活の質」調査の結果でした。

参考リソース:"Qualita' della vita 2012 - La classifica del Sole 24 Ore"

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